Google の検索品質評価ガイドライン(の一部)をプロが翻訳してみたよ その2

No Photo

今年の冬はあまり寒くなくて嬉しいなー…と思っていたらここ2日くらい寒くて凹んでる kimoto です。

さてさて、Google 検索品質評価ガイドラインの翻訳記事第二弾です。
その1はこちら

今回は

の 3 セクションをご紹介します。

※ この文書はGoogle が発表したものをこちらで独自に日本語へ翻訳したものです。
オリジナルのドキュメントはこちら

12.4 明確なロケーションを含んだクエリ

クエリに明確なロケーションを追加することで、ユーザー ロケーションに関係なく、ユーザーが正確な結果を要求する場合があります。クエリに含まれるこのようなロケーションを、「明確なロケーション」 と呼びます。明確なロケーションが含まれることで、クエリの理解と解釈が非常に容易になります。

151228_kimoto_01.png

明確なロケーションは、ユーザーのロケーションやロケールと一致する場合も、一致しない場合もあります。

クエリに明確なロケーションが含まれる場合は注意が必要です。明確なロケーションは、ユーザーの要求を正確に表しています。

「12.4」では、「明確に場所を指定しているクエリの場合」の解説です。
クエリで指定された位置とユーザの位置情報が一致しない場合はクエリの方を優先すべき、という事で、必ずしも位置情報が重要視されない場合もある、という話のようです。

12.5 複数の意味を持つクエリ

多くのクエリは複数の意味を持ちます。たとえば、[apple] というクエリは、コンピュータのブランドまたは果物を指すと考えられます。これらの意味の候補を、クエリの解釈と呼びます。

主要な解釈: クエリの主要な解釈とは、クエリを入力した際に大多数のユーザーが意図する解釈です。すべてのクエリに主要な解釈があるわけではありません。通常は、ウェブで検索すれば主要な解釈は明確にわかります。

一般的な解釈: クエリの一般的な解釈とは、クエリを入力した際に、多数または一部のユーザーが意図する解釈です。クエリには複数の一般的な解釈がある場合があります。

マイナーな解釈: 少数のユーザーが意図する一般的ではない解釈を、マイナーな解釈と呼びます。

クエリ: [apple]
ロケール: English (US)

151228_kimoto_02.png

クエリ: [mercury]
ロケール: English (US)

151228_kimoto_03.png

「12.5」では、単語にはいろいろな解釈ができる、という話をしています。
「主要な解釈」「一般的な解釈」「マイナーな解釈」という種類があるということですが、図がわかりやすいですね。

12.6 時間とともに意味が変化するクエリ

評価にあたって、クエリの現在の意味を考えましょう。クエリで指定されていないかぎり、ユーザーは、最新の製品モデル、繰り返し発生する出来事の最新の事例など、トピックについての最新情報を検索していることが想定されます。

151228_kimoto_04.png

[iphone] のクエリの解釈は、新しい iPhone のモデルのリリースによって、時間とともに変化します。最初の iPhone は 2007 年に発売されました。当時、[iphone] で検索したユーザーは、その時点で最新だった初代の iPhone のモデルを意図していました。現在のほとんどのユーザーは、iPhone の最新モデル、または次世代モデルを意図しています。将来、新しいモデルが発売されると、主要な解釈は再び変化するでしょう。

「12.6」は、時間とともにクエリの意味が変わるという話。 こちらも図がわかりやすいです。まあ実際は 1994 年といえばインターネット黎明期だし、もちろん Google も存在しないですが、例えとして「ジョージ・ブッシュ」はわかりやすいですね。

ということで、今回は 4 ~ 6 の 3 セクションをご紹介しました。
次回は長編 7 と 9 をご紹介します。

シリーズ一覧

協力:つぼログ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ人にオススメ