Google の検索品質評価ガイドライン(の一部)をプロが翻訳してみたよ その2
今年の冬はあまり寒くなくて嬉しいなー…と思っていたらここ2日くらい寒くて凹んでる kimoto です。
さてさて、Google 検索品質評価ガイドラインの翻訳記事第二弾です。
(その1はこちら)
今回は
の 3 セクションをご紹介します。
※ この文書はGoogle が発表したものをこちらで独自に日本語へ翻訳したものです。
オリジナルのドキュメントはこちら。
12.4 明確なロケーションを含んだクエリ
クエリに明確なロケーションを追加することで、ユーザー ロケーションに関係なく、ユーザーが正確な結果を要求する場合があります。クエリに含まれるこのようなロケーションを、「明確なロケーション」 と呼びます。明確なロケーションが含まれることで、クエリの理解と解釈が非常に容易になります。
明確なロケーションは、ユーザーのロケーションやロケールと一致する場合も、一致しない場合もあります。
クエリに明確なロケーションが含まれる場合は注意が必要です。明確なロケーションは、ユーザーの要求を正確に表しています。
「12.4」では、「明確に場所を指定しているクエリの場合」の解説です。
クエリで指定された位置とユーザの位置情報が一致しない場合はクエリの方を優先すべき、という事で、必ずしも位置情報が重要視されない場合もある、という話のようです。
12.5 複数の意味を持つクエリ
多くのクエリは複数の意味を持ちます。たとえば、[apple] というクエリは、コンピュータのブランドまたは果物を指すと考えられます。これらの意味の候補を、クエリの解釈と呼びます。
主要な解釈: クエリの主要な解釈とは、クエリを入力した際に大多数のユーザーが意図する解釈です。すべてのクエリに主要な解釈があるわけではありません。通常は、ウェブで検索すれば主要な解釈は明確にわかります。
一般的な解釈: クエリの一般的な解釈とは、クエリを入力した際に、多数または一部のユーザーが意図する解釈です。クエリには複数の一般的な解釈がある場合があります。
マイナーな解釈: 少数のユーザーが意図する一般的ではない解釈を、マイナーな解釈と呼びます。
クエリ: [apple]
ロケール: English (US)クエリ: [mercury]
ロケール: English (US)
「12.5」では、単語にはいろいろな解釈ができる、という話をしています。
「主要な解釈」「一般的な解釈」「マイナーな解釈」という種類があるということですが、図がわかりやすいですね。
12.6 時間とともに意味が変化するクエリ
評価にあたって、クエリの現在の意味を考えましょう。クエリで指定されていないかぎり、ユーザーは、最新の製品モデル、繰り返し発生する出来事の最新の事例など、トピックについての最新情報を検索していることが想定されます。
[iphone] のクエリの解釈は、新しい iPhone のモデルのリリースによって、時間とともに変化します。最初の iPhone は 2007 年に発売されました。当時、[iphone] で検索したユーザーは、その時点で最新だった初代の iPhone のモデルを意図していました。現在のほとんどのユーザーは、iPhone の最新モデル、または次世代モデルを意図しています。将来、新しいモデルが発売されると、主要な解釈は再び変化するでしょう。
「12.6」は、時間とともにクエリの意味が変わるという話。 こちらも図がわかりやすいです。まあ実際は 1994 年といえばインターネット黎明期だし、もちろん Google も存在しないですが、例えとして「ジョージ・ブッシュ」はわかりやすいですね。
ということで、今回は 4 ~ 6 の 3 セクションをご紹介しました。
次回は長編 7 と 9 をご紹介します。
シリーズ一覧
- Google の検索品質評価ガイドライン(の一部)をプロが翻訳してみたよ その1
- Google の検索品質評価ガイドライン(の一部)をプロが翻訳してみたよ その2
- Google の検索品質評価ガイドライン(の一部)をプロが翻訳してみたよ その3
協力:つぼログ。