サイト運営における「直帰率」と「離脱率」についてのメモ その2

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たった 8 分のランニングでバテバテな kimoto です。

前回「直帰率」と「離脱率」についてのお話を書きましたが、今回はそこから実際に施策をうって効果が出た例をご紹介しようと思います。
PC サイトありきのモバイルサイトでの事例です。

前提:サイトの構成

まず前提として、サイトの構成をお話します。そのままの事例ではなく、一部を伏せてご紹介します。
そのサイトのモバイル版のトップページは、URL は「PCサイトのドメイン/m/」という形です。
そこにはカテゴリが沢山並んでおり、そこからそれぞれカテゴリのトップにいけます。
カテゴリのトップページでは、製品の詳細を検索できる、という作りです。
その検索結果より商品の詳細ページに行く、という流れです。

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また、PC サイトに携帯からアクセスした場合にどうなるか?その場合、どのページにアクセスしても一律でトップページにリダイレクトする作りとなっていました。

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状況 1:トップページにアクセスが集中していた

モバイルサイトのアクセス解析を行ってみると、トップページにアクセスが集中し、かつ、そこでの直帰率・離脱率が高い状況でした。
その状況から察することができますが、下層ページの解析結果をみると、やはりあまりアクセスは芳しくない状況です。

状況 2:モバイルサイトのアクセスが少ない

そもそも、PC サイトのアクセス数に比べモバイルサイトのアクセスが少ないという状況にありました。
これはニーズやターゲット層などでも変化するのでなんとも言えませんが、もう少しあってもいいのでは?という感覚がありました。

状況 3:携帯から検索しても、ヒットするのは PC 版サイト

携帯電話からサイトへの到達状況を確認しようと、検索サイトで検索してその結果からサイトへの流れを巡ってみました。
結果、モバイル版のサイトはヒットせず、PC 版のページがヒットします。
ちなみに、カテゴリ名で検索をすると、PC 版の、ですがカテゴリのトップページがヒットするようになっています。

施策 1:適切なリダイレクト

これらの状況をざっと眺めてみると、「トップページにはたどり着いたけど自分の求めてる物とは違う」と感じ、帰ってしまう人が多かった、という状況が見えてきます。これとサイトの構成などを絡めて考えると、ぼんやりストーリーが見えてきます。

1.携帯からカテゴリ名で検索する
2.知りたいカテゴリーのトップが検索に引っかかる(ただし PC サイト)
3.検索結果には当該カテゴリに詳しそうな文章(ただし PC サイト)
4.良さげなページ!と思って検索結果から PC 版のサイトに訪問
5.モバイル版のトップにリダイレクト
6.カテゴリーが沢山並んでてよくわからん。結果と違うじゃないか(帰る)

おそらくこんな事が起きているのではないかと推測されます。

そこで、PC 版のとあるカテゴリーのトップページにモバイルでアクセスしてきた際、(モバイル版のトップに飛ぶのではなく)モバイル版のカテゴリーのトップにリダイレクトするようにしました。
また、製品自体もヒットする事があるので、PC 版の製品詳細ページに行った際も同様にモバイル版の製品詳細ページにリダイレクトするようにしました。

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施策 2:Google のおせっかいを回避する

モバイルから Google 検索をし、PC サイトがヒットした際に、実際アクセスしてみると「Googleによって携帯電話表示用にページが変換されています。」と出て、PC 版のページをモバイルに適したページに変換してくれています。
これはこれで凄い事なのですが、独自にモバイルページを用意しているのでそこに飛ばしてくれた方がこちらとしてはありがたいです。
そこで、これを回避するタグがあります。

携帯電話での表示用にウェブ ページが調整される仕組みを教えてください。 - ウェブマスター ツール ヘルプ
つまり、

<link rel="alternate" media="handheld" href="(モバイル向けURLアドレス)" />

このタグをページに埋め込む事でその機能を回避し、ちゃんとこちらで用意したモバイルサイトに導くことができます。

結果:

以上 2 点を施した結果、かなり目に見えて結果が出てきました。
モバイル版トップページの直帰率・離脱率は 10% 程下がり、その分下層ページのアクセスが増えました。施策 1 により、特定のカテゴリーを目的とした人はカテゴリーのトップページに行ったのが数字に出ていると読めます。
となると、その分モバイル版トップページのアクセス数が下がったのではないかと思ったのですが、実際には 1.3 倍程アクセス数が増えていました。
これはサイト全体でアクセスが増えている時期と重なっていたというのもあるのですが、Google のモバイル用改編ページではなく、こちらで用意したモバイルサイトに行くようになった事も要因の一つと思われます。

まとめ:

ということで今回はモバイルサイト、それも PC サイトありきのページという事になりますが、とある改善事例をご紹介しました。
参考になれば幸いです。

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