[読書の秋!秋の夜長にオススメ書籍] 第 2 回 プログラミングでメシを食わせろ!!

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読書の秋ということで、kimoto からのお題である「プログラミングでメシを食わせろ!!」を読みました。

本書は開発チームのリーダーについての指南書というかビジネス書のような内容で、「プログラミングでメシを食わせろ!!」と一見すると刺激的なタイトルの意味は「リーダーとしてメンバーがプログラミングでちゃんと生計を立てられるような開発チームを作ろう」といったニュアンスのようです。
読む前はいかにも「プログラマ」に特化した内容なのかと思っていましたが、そうでもありませんでした。
むしろ、どのような職種にも当てはまる内容となっています。

さて、肝心のその内容ですが、個人的にはあまり面白くありませんでした。
(ビジネス書的な)この手の本に求めるのは、どれだけ「気付き」を得られるかだと思うのですが、本書についてはリーダーの心構えなどの内容が至極当然のことばかりで、「無難」といった印象がありました。
そういう意味では、リーダーが業務の参考にするために読む本ではないのかもしれません。むしろ、入社 1~2 年目くらいの社員に読ませるべき内容かも、と思いました。

ちょっと気になったのは、至極当然なことの中に、たまに筆者の主観がまぎれていることです。
例えば、「マネージャーを目指すよりリーダーを目指そう」みたいなのは誰に向けての言葉なのかわかりませんでした。
筆者の会社の新入社員でしょうか。

また、全体的な文章の構成が単調なのが惜しいと思いました。基本「大見出し→箇条書き→結論」みたいな流れが最初から最後まで続き、図化できるような説明も全て文章です。何でも図化すればいいものでもないとは思いますが、本書を読んでいる時は「図化すればいいのに…」と何度も思ってしまいました。

「成功する開発チームのための技術と運営術」という副題に期待していただけに辛口となってしまいましたが、プログラマからリーダーになった人の体験談として読めば、楽しめると思います。

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