[読書の秋!秋の夜長にオススメ書籍] 第 8 回 MTOS活用テクニック

No Photo

CakeMatsuri、行ってきました、tanakaです。有料のイベントにもかかわらず、去年のCakePHPカンファレンス東京とほぼ同数の参加者があつまって、話に聞き入ったり交流を深める楽しいイベントでした。

シリーズ8回目は「MTOS活用テクニック」を紹介します。

カスタムフィールドがなくても

商用版Movable TypeとMTOSには、カスタムフィールドの有無という違いがあります。(それ以外にも機能面の違いはあり、書籍中で紹介されています。)どちらのソフトウェアを採用するかというときには、両方とも商用利用が可能なので、カスタムフィールドが必要かどうかが、一番目の基準になる場合が少なからずあると思います。この本ではMTOSでも、プラグインを自作することでフィールドを追加でき、機能拡張ができることを紹介しています。(複雑な場合は著者提供のプラグインを利用しながらですが)

対象読者は?

MTOSでエントリーやカテゴリーに項目を追加したりMTタグを追加したい人。…って当たり前ですね。まだ200ページ程度読み進めている段階ですが、プログラミングの知識は、書籍を読むだけなら必要ありません。プラグイン本体はPerlスクリプトですが、プラグインのテンプレートを書き換えていくスタイルで話が進みますので。(正直言うと、サンプルコードで頻出する「shift」や「@_」の意味を、最近見た現代的なPerlの記述方法一覧 + α - Perl入門〜サンプルコードによるPerl入門〜で知りました)ただし、基本的なMTタグ、ファンクションタグとブロックタグの違いなどをわかっていると内容が理解しやすいと思います。

内容について

前半部分ではエントリーやカテゴリーにフィールドを追加する方法について丁寧に解説されています。この書籍では2章が一番難しく、読み応えがあり、得るものが多い章です。この章で、

  • 代替テンプレートで管理画面を拡張する方法
  • プラグイン作成→インストール→管理画面拡張→出力テンプレートカスタマイズという一連の流れ

が理解できます。管理画面の修正は、別にフィールドを追加しなくても有用なテクニックだと思います。後半では、フィールドの拡張から一歩進んで、カスタマイズされた検索機能と商品カタログサイトを作る手順を紹介しています。

本の読み方について 2章は手を動かしながら、3,4章は読むだけでもOK

2章と3章の途中まで実際にコードを打ちながら読み進めてみましたが、2章は実際にコードを打ちながら理解するのが良いと思います。3章〜4章については2章でエントリーにフィールドを追加したものを、カテゴリやブログに応用するものなので読むだけでもよいと思います。

この本とMTOSがあれば商用版MTは不要?

結論から言うと商用版MTが検討対象からはずれることにはならないでしょう。自作するとなると手間がかかりますし、バグが入る可能性も増えます。将来的な変更への対処のしやすさも違います。

まとめ

まだMTの本は1冊目なので評価が難しいのですが、MTをプラグインをつかっていじってみる1冊目としていいかもしれません。代替テンプレートの編集方法は参考になりましたし、Perlプログラミングに興味を持つのにもいいかもしれません。(Perlのプログラミングテクニックの説明は皆無ですが…)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ人にオススメ