[読書の秋!秋の夜長にオススメ書籍] 第 7 回 6時に帰る チーム術

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再び秋らしい気候になってきました。
夜はけっこう冷えるので、読書のお供は温かいミルクティーなど良いかも。

読書の秋シリーズ第7回は、「6時に帰る チーム術」。

本書は、チーム全体で生産性を上げるために必要な6つのステップと25のツールの紹介をメインに、そこに至った著者の経験と、ワークライフバランスを実践する企業の紹介コラムで構成されています。
(ちなみに、この本をsakaiに紹介される前に著者の小室淑恵さんも、彼女の経営する(株)ワーク・ライフバランスも知っておりました。たぶんワーキングマザーでの認知度は非常に高いと思います。)

ワークライフバランスに関しては、過去数回バシャログ。にもエントリーしているので、重なる面もあるかと思いますが、本書で紹介されているツール等とシーブレインですでに実践している点、今回読了後に意識して私が実行している点などを挙げていきたいと思います。

シーブレインですでに取り組んでいること

現状を見える化する

毎日の予定と実績をチーム内に報告するツールとして「朝メール/夜メール」が紹介されていますが、現在、シーブレインのプログラマチームでは「毎日ミーティング/作業日報メール」がこれに当たるものになります。
「毎日ミーティング」では、通常全員がそろう10時頃に15分程度集まり(自席でくるっと椅子を反転するとチーム全員で輪になれます)、今日の作業予定や情報共有したいこと、疑問点の解消などを行います。
「作業日報」では、今日一日の作業実績と残件および明日の予定などを定型フォーマットで報告しあいます。最後にちょろっと個人的なつぶやきが入っている楽しいです。

仕事の中身と分担を見直す

1件の顧客に複数の担当を割り当てる「マルチ担当制」、シーブレインでは、プロジェクトの内容がデザインのみ、開発のみでも、必ずデザイナもプログラマも最低1名はプロジェクトメンバーとして割り当てることになっています。
最近では特に、webページ作成のみの案件でも「仕様変更でちょっとjavascriptを追加」とか発生しがちなので、あらかじめメンバーとして割当たっている人がいると、デザイナとプログラマが相談し合って作業を進めることができます。

仕事の進め方を変える

ここで挙げられている「全部議事録」。シーブレインでは、社内ブログに社内会議の議事録はすべてエントリーしております。
ブログ化しておくことで、議事録をちょっとさかのぼって確認するのが非常に簡単にできますし、参加していない会議の内容も把握できます。

「6時に帰る チーム術」を読んで個人的に意識しはじめたこと

「上司の指示を得る際に、あらかじめ私なりの結論を伝えてから意見を伺う」ということを意識するようになりました。
以前は、心の中に自分なりの答えを用意していても「どうしましょうか」と上司に尋ねることが多かったのですが、 まずその用意した答えを伝えてからコメントをいただくほうが「質問して、回答を得る」行為全体のクオリティが向上するように感じています。

さいごに

本書でも、そしてワーク・ライフバランス社の「代表からのご挨拶」にもあるように、「ワークライフバランス」という考え方は、 ワーキングマザーのためでも、小さな子がいる共働き家庭のためだけのものでもありません。
まだまだ問題はあれ、先輩たちの努力でかなり充実してきた「子育てしながら働くこと」への支援に比べ(その実感があるからこそ、私は3児の母になっているといえます)、「介護しながら働くこと」への支援は全く足りていないと思います。
子育てとは違い、介護が大変なのは「時間が経つごとに楽になっていかない」ということだと思います。
「ワークライフバランス」というと、まだまだ子育て支援的キーワードのように理解されていますが、もっともっと社会全体で必要とすることなんだ、とみんなに理解が深まっていくといいなと感じました。

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