ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践
馬車道にあるシーブレインの近くに「フットサルコート キャプテン翼スタジアム」というのができるみたいです。コートは 3 面、それぞれ「翼コート」「岬コート」「若林コート」と名前がつけられています。ワールドカップ開催にあわせて、6 月上旬にオープンの予定。コート予約した先着 100 チームに高橋陽一先生サイン入りのオリジナルフットサルボールをプレゼント!若林コートは GK 専用とかそういうことはなさそうです。
導入が長くなりすぎてそっちを本題にした方がよかったかもと毎回思う toyama です。
今日は本の紹介です。
ウェブサイトを作るときに必ず考える「サイトの目的」と「ユーザーの行動」を、きちんと練らないとダメですよーということを教えてくれる本です。
タイトルにあるように「ユーザーを中心にウェブサイトを作ろう」と考えるまではできるのですが、じゃあ具体的にはどんなサイトがユーザー中心ですか?
そもそも、その「ターゲットユーザー」は本当にターゲットユーザーですか?というところから揺さぶられます。
この本の序盤に「もしあなたがサイトを運営しているのなら、以下の質問に答えてみてください」とあります。
- サイトの目的は何ですか?
- サイトのターゲットユーザーは誰ですか?
- ユーザーのニーズは何ですか?
- ユーザーはどんなときにあなたのサイトを使いますか?
- ユーザーはどんな情報をどんな順番で求めていますか?
- ユーザーの心理状態はどのような状態にありますか?(「あせっている」、「不安に思っている」など)
- 上記ユーザーの状態を受けたサイト側の戦略は?
- リニューアルで目に見える成果が上がりましたか?
なかなかスラスラと答えるのが難しい問いかけです。特にユーザーに関しては、確証のないことばかりでしどろもどろしてしまいそうです。
この本では、ウェブサイト越しに見えるユーザーについて繰り返し仮説検証し、実践し、また事後に仮説検証し、実践することの重要性を説いています。
また、想定するユーザーに関しても「サイト運営者が思うユーザーニーズとまったく同じニーズを抱えているユーザーが存在するとすれば、それは競合サイトの運営者だという皮肉が言われるくらいに、実際のユーザーと想定しているユーザー像は大きく異なる」と言っています。
サイト運営者が考えるビジネス視点のサイト構築が、実際に訪れたユーザーニーズから大きくかけ離れていれば、ユーザーはサクっと違うサイトに移動しますよ、あなたもよくやるでしょ?と本書は述べています。
耳が痛いお話ですが、じゃあどうすればいいんだ!というところも、アクセスログを元に仮説検証し、実践し、また事後に仮説検証し、実践しなさいと説いています。
特にユーザビリティテストの重要性も強調しています。ユーザビリティテストをどうどのタイミングでやるのが効率的か、まできちんと教えてくれているのがありがたい。
もちろん時間や予算の都合上、手厚い検証が不可能なケースもあります。が、ユーザーの存在に心を砕き、戦略を立ててサイトを構築していかなければ成果につなげるのは難しいのだと思います。