Debian GNU/Linux 5.0リリース!PHP開発環境の私的管理テクニック
去る2月14日は何の日かご存じでしょうか?ええ、もちろん逆チ…UNIXのエポック秒が1234567890という数字を刻む日ですよね。(UNIX時計が「1234567890」を表示する2月14日 | WIRED VISION)ですが、もう一つ個人的に記念すべきできごとは、Debian GNU/Linux 5.0 (コードネームlenny)のstable(安定版)がリリースされたことです。そこで開発環境として使っているDebianのパッケージとApacheの管理テクニックを紹介します。
目次
- 必要なツールのインストール
- Apache+PHPの設定管理
必要なツールのインストール
基本的に必要なツールはapt-getやaptitudeでインストールします。今まではapt-getをいつも使ってきましたのでそちらを紹介します。
apt-cache search [keyword]
で、インストールしたいパッケージを検索し
sudo apt-get install [package-name]
でインストールします。(sudoの解説は省略します)インストールされたパッケージをアップグレードするときは
sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade
と実行すれば、1発でインストール済みのパッケージを更新できます。ただし、aptで管理しないものもあります。pear/peclに用意されているライブラリがそうです。このなかにはaptでインストールできるものもありますが、更新はpearなどで用意されているほうが早いと思いますので、そうしています。xdebugなどはpear/peclで管理します。
Apache+PHPの設定管理
Apacheの設定って面倒ですよね。httpd.confの一番下に沢山のバーチャルホストが並んでいるようなことはなるべく避けたいもの。Debianにはこの悩みを避けるためのツールとポリシーが用意されています。まずは次のコマンドで調べてみましょう。
% cd /etc/apache2/sites-available
% ls
default default-ssl
初期状態では2つのファイルが見つかると思いますが、ここがApacheのWebサイト設定を保存する場所です。ここにウェブサイト毎にテキストファイルを作成し、設定を保存します。たとえばバーチャルホスト1個につき、1ファイルといった感じです。PHPの環境変数でカスタマイズが必要な物もバーチャルホストに記述します。
<VirtualHost *:80>
ServerName example.com
DocumentRoot /var/www/example.com
<Directory /home/var/www/example.com>
AllowOverride FileInfo
</Directory>
</VirtualHost>
これを例えば「example.com」という名前で保存しますが、これでapacheを再起動するとOKではありません。次にsudo a2ensite example.comと実行して、apacheを再起動して初めて設定が有効になります。
なんだか面倒くさいように思えますが、逆に設定を無効にしたい場合にsudo a2dissite example.comとするだけでOKなので、長く使う場合管理が楽になると思います。設定を無効にしても設定ファイルは残ります。
また、Apacheモジュールを有効/無効にする方法もこれと似ていて、a2enmod、a2dismodを使います。例えば、mod_rewriteを切り替えたいなら、
sudo a2enmod rewrite
sudo a2dismod rewrite
といった感じで切り替えます。
他にもSSL証明書を簡単に作成するためのmake-ssl-certというスクリプトもありますが、最近知ったばかりなので、詳しく調べたときにご紹介したいと思います。
まとめ
Debianで作った開発環境を維持していく管理テクニックとポリシーについてちょっとだけご紹介しました。