3秒で開発環境のシェルにログインする(colinux × PuTTY)

DB&サーバ

2007.08.29

こんにちは、先週お休みをいただいて実家に帰ったtanakaです。

今日はPuTTYを使って3秒でsshdが動いているサーバーにログインする方法について紹介します。ログインに10秒かかるのと3秒ですむのは、時間で見れば大差ないかもしれませんが、そもそもサーバーにログインするということは何かサーバーの情報を収集したり、Apacheの設定を変更したり、といった目的があるはずです。そういった本来の目的を置いて、ログインで多くの作業工程が発生すると、作業者にとってはストレスになると思います。頻繁にある作業は自動化させておきたいものです。

僕は開発環境にcolinuxを利用しているのでその環境を前提として解説します。sshdは既に動作しているものとします。

sshの設定を変えて鍵認証できるようにする

まずは、sshd_configを編集して鍵認証ができるようにしましょう。debianの場合/etc/ssh/sshd_configがそれにあたりますのでvimなどで編集します。

#PubkeyAuthentication yes
#AuthorizedKeysFile      .ssh/authorized_keys

この二つの行のコメントアウトをはずします(先頭の"#"を削除する)

sshdの再起動

% sudo /etc/init.d/ssh restart

コマンドを実行します。debian以外ではこのコマンドが違う場合がありますので"sshd restart"などのキーワードでweb検索してみてください。

鍵を作る

鍵は端末エミュレータPuTTYをインストールすると一緒にインストールされるputtygen.exeを利用します。PuTTY ごった煮版で有志の方が日本語化などを施したPuTTY改良版ともいえるソフトウェアを配布しているので使用します。

鍵を作る方法はPuTTYを使って快適SSHやPuTTYgenの利用を参考にしてください。ユーザディレクトリ(/home/username/)のしたに".ssh"というディレクトリを作って先ほどできた公開鍵ファイルをアップロードし、authorized_keysという名前にリネームしたら次に進みます。

PuTTYの設定

パスワード認証に必要な設定はしてあるものとして話をすすめます。

まず、putty.exeを実行するとPuTTY設定というウインドウがでます。3秒ログインしたいセッションが保存されている場合はセッションを読み込みます。「接続 > データ」で、自動ログインのユーザ名をログインユーザの名前にします。(僕の場合ktanaka)

次に、「接続 > SSH > 認証」で、認証のためのプライベートキーファイルで、先ほど作った秘密鍵を登録します。ppkという拡張子になっていると思います。

ここまで設定したら、メニューの一番上の"セッション"に戻って、設定を保存します。僕はktanaka@colinuxという名前で保存しました。

すぐ呼び出せるようにする

あと一息です。すぐ呼び出すための方法はたくさんあります。要はPuTTyをセッション名付きで呼び出せればよいです。つまり…

c:\Program Files\putty\putty.exe -load ktanaka@colinux

といった感じで呼び出せば、あとはパスフレーズを入力するだけでログインできます。(これまたPuTTYについてくるPagentを使うと初回以外パスフレーズの入力も省略できてしまいます。)

僕はランチャーにClaftLaunnchを使っているので、その設定ファイルであるcommand.xmlに以下のような項目を追加しました。

        <shellexec name='putty_ktanaka@colinux'
                 file='c:\app\putty\putty.exe'
                 param='-load ktanaka@colinux'
                 directory=''
                 swmode='' />

puttyのインストール場所がデフォルトじゃないので注意ください。

ここまで設定すると、開発環境のシェルへのログインが、

Ctrl+Spaceキー Spaceキー pu Spaceキーでセッションを選ぶ(複数のショートカットを登録している場合)

といった操作で済みます。だいたいPagentでパスフレーズ入力を省略すれば、3秒以下でできます。

まとめ

WEB+DB PRESS vol.40に載っている[定番]Linux開発環境(はてなの伊藤直也さん執筆の記事)のせいで、GNU Screenやzshでシェル作業を効率化させていたら、シェルログインってめんどうだな、と思ったので、見直した結果、3秒でシェルログインできるようになりました。みなさんの方法があれば、教えてください。