PHP ユーザーのための NetBeans 7.0 新機能ガイド(フライング)
Titanium Studio の機能を試す時間がとれないtanakaです。でも、現在NetBeans 7.0 のリリース候補版がダウンロードできるようになっています。そちらは試しているので、正式リリース前ですが、PHPプロジェクトで使うような機能中心に紹介します。NetBeansの新機能紹介シリーズも今回で4回目になります。
ダウンロード
NetBeans 7.0 のリリース候補版は NetBeans IDE 6.9.1 ダウンロードの右上の「7.0 RC2」をクリックしてからダウンロードボタンを押します。(RC2の部分は今後変化する可能性があります。)
型の階層ビュー - Type Hierarchy View
クラスの階層をツリー形式で表示する機能がつきました。これは重要な機能ですね。PHPエディタのコンテキストメニューから「PHP タイプの階層」を選ぶと表示されます。現在のファイルに含まれるクラスを起点に親クラスをたどるモードと、子孫クラス一覧を表示するモードで切り替えて表示します。
HTML5 編集サポート - HTML5 Editing Support
HTML5形式ファイルの編集のサポートにより、タグ名補完、バリデーション機能がつきました。
タグ名補完
バリデーションエラー表示
SFTP の転送ログがいつでも表示
これはリリースノートには載ってないみたいですが、個人的に重要なので。NetBeansでは自動でリモート転送(SFTPによる)する機能があります。いままでは手動で転送したときにしかログが表示されませんでしたが、ファイル保存時/実行時などでもログが表示されるようになりました。
名前変更リファクタリング - Rename Refactoring
名前を変更する機能が改善されたみたいです。もともと、関数内のローカル変数名を変更する機能はありました。7.0ではクラス名, インスタンス変数の変更にも対応しています。機能を実行してみると、変更される部分の一覧をプレビューすることができます。ただ、クラス名を指定してnewしている場合はチェックしてくれるようですが、call_user_funcなどを使ってクラス名を指定している場合は注意が必要かもしれません。
ターミナル - Terminal
NetBeansでターミナルを開けます。ウインドウ→出力→ターミナルを選択してください。ローカル端末もしくはsshでリモートアクセスできます。
※ターミナル機能自体は6.9でもありました。(試験段階と書かれています)
PHPDoc の生成 - Generate PhpDoc
PhpDoc をNetBeansから生成出来るようになりました。…といってもコマンドを登録して、ショートカットからドキュメント生成できるようになるだけですけど。試しにMacBook Airを使って、CakePHP 1.3.8 フレームワークで生成してみると、解析 & 生成に30分弱かかり、メモリを1GB以上消費しました。メモリの設定を1GB(デフォルト)に設定していたためか、終盤、メモリアロケーションエラーが起きましたが、何とか生成終了。NetBeansからPHPDoc生成ができること自体はうれしいですが、フレームワークを使わないようなプロジェクトでないと使わない機能でしょうか。
その他の機能
JSON整形機能や名前空間のエイリアスサポートが新機能としてあるようですが、使ってみてよくわからなかったため省略します。NewAndNoteworthyNB70にてすべての新機能が一覧できますので、参考にしてください。