書籍「ウェブユーザビリティの法則」に見る、重要なことを短く言い切るということ

書籍「ウェブユーザビリティの法則」に見る、重要なことを短く言い切るということ

ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版を読みました。ウェブユーザビリティの法則―ストレスを感じさせないナビゲーション作法とは (2001/06) - 2ch Books Web Designや、ソフトウェア開発者のための推薦図書 - www.aoky.netで推薦されていて、本の名前だけはおぼろげながら知っていました。本屋に寄ったときに見つけて、ページ数が少なくて、すぐ読み終わるかなと思い、買って読みました。

ユーザビリティと名のつく書籍を読んだのは実は初めてなんですが、お薦めできる本です。ウェブをいくらかでも利用したことがある人、たとえば、ウェブサイトを利用していて、簡単に利用できて楽しい経験をした人、使いにくいウェブサイトでいらいらさせられた経験のある人なら、すいすい読み進めることができると思います。

「ユーザーに考えさせないように!」ってだけで元がとれそう

ページ数が少なくて、オールカラーでわかりやすい。その点でもおすすめですが、この本がなぜおすすめかは、結論が最初に書いてあるからです。以下は、ウチのウェブサイトを間違いなく使いやすくするために、一番大切なことは何でしょう?という問いかけに対する筆者の考えです。

ユーザーに考えさせないように!

時間がないとぼやくような僕でもこれくらいなら頭のすみっこに記憶させておくことができそうです。訳書では残念ながら本の中に隠れてしまいましたが、原著では本の名前が「DON'T MAKE ME THINK」(私に考えさせないで!)です。本の残りの部分は、既存のサイトの改善案を提示したり、ユーザビリティがおろそかになってしまう理由と対処法や低予算でできるユーザビリティテストの方法が書いてあります。つまり、最初の結論を補強するためのアイデアがつまっています。

photo
ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版
スティーブ・クルーグ 中野 恵美子
ソフトバンククリエイティブ 2007-03-01

by G-Tools , 2008/04/10

「理科系の作文技術」の冒頭にある「チャーチルのメモ」

理工学系の学生なら知っている人もいると思いますが、(僕は大学4年の終わり頃に読みました)理科系の作文技術 (中公新書 (624))も読んでおいて損はない本です。理科系の作文技術 / 木下是雄で冒頭の「チャーチルのメモ」が取り上げられており、読むことができます。簡潔なメモだと思いませんか?

photo
理科系の作文技術 (中公新書 (624))
木下 是雄
中央公論新社 1981-01

by G-Tools , 2008/04/10

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ人にオススメ