[Linux] yum コマンドを拡張するプラグインまとめ

[Linux] yum コマンドを拡張するプラグインまとめ

先日、東京スカイツリーを見に行ってきました nakamura です!スカイツリーはもちろんすごかったんですけど、それ以上にすぐ近くにある 空飛ぶうんち にビックリしました。すごい時代になったな・・・。

さてさて今日は Redhat、CentOS、Fedora など rpm 系のディストリビューションを使っている人ならおさえておきたい yum コマンドを拡張するためのプラグインをいくつかご紹介したいと思います。プラグイン自体も yum でインストールできるので導入も楽チンですよ~。

プラグイン紹介

環境は CentOS-6.x 系です。

fastestmirror

接続速度の速いミラーサーバを自動で選択してくれるプラグインです。確か今はデフォルトで入ってるのかな?

インストールは以下。

yum install yum-plugin-fastestmirror

changelog

--changelog オプションをつけることでパッケージのアップデート時に修正点の一覧を表示してくれます。

インストールは以下。

yum install yum-plugin-changelog

versionlock

指定したパッケージのアップデートを無効化することができます。

インストール。

yum install yum-plugin-versionlock

/etc/yum/pluginconf.d/versionlock.conf でプラグインを有効化します。

enabled = 1
locklist = /etc/yum/pluginconf.d/versionlock.list

locklist で指定されているファイルにアップデートから除外したいパッケージとバージョンを記述します。こんな感じ。

mysql-5.0.77-4.el5_6.6
mysql-devel-5.0.77-4.el5_6.6
mysql-server-5.0.77-4.el5_6.6

似たようなプラグインに protect-packages というものがあります。こちらはバージョン関係なくパッケージ自体のアップデートを無効化するものです。お好みで使い分けてください。

merge-conf

設定ファイルのマージを行うか、スルーするか等をアップデート時にインタラクティブに選択できるようにするプラグインです。

インストール。

yum install yum-plugin-merge-conf

priorities

複数の yum リポジトリを使用する際、同名のパッケージが別々のリポジトリに存在する可能性があります。priorities を使うとそのような際にどのリポジトリを使うか優先度を設定できるようになります。

インストール。

yum install yum-plugin-priorities

/etc/yum/pluginconf.d/priorities.conf でプラグインを有効化。

[main]
enabled = 1

リポジトリ毎に優先度を設定します。1 ~ 99 の数値が設定可能なようです。以下は Base リポジトリの優先度を一番高くする例。

/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo

[base]
name=CentOS-$releasever - Base
mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=os
#baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/os/$basearch/
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
# 以下を追記
priority=1

終わりに

CentOS-5.x 系の場合、パッケージの名前が yum-plugin-* ではなく yum-* になるようなのでご注意ください。

今回ご紹介した以外にも yum list yum-* と実行すると、その他たくさんのプラグインがあるのが分かります。用途に合わせて使ってみてください。

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