オススメ書籍紹介「iPhone+Android スマートフォンサイト制作入門」
私と minami とで登壇させていただく予定の CSS Nite LP, Disk 14「Photoshopper meets Fireworks」 は、もう既に満席でキャンセル待ちとなったようです。
「Fireworks が好きな方」も、「今はイケメンの Photoshop と付き合ってるけど、実は明るくて元気な Fireworks さんのこともちょっと気になっているのよね…」 な方も間違いなく楽しめるイベントです。楽しみですね!
本日は発売されたばかりの「iPhone+Android スマートフォンサイト制作入門」をご紹介します。
まずは装丁のことを話したい
内容について触れる前に、装丁について。
以前に読んだ「Web 制作の現場で使う jQueryデザイン入門」もそうでしたが、このシリーズは本当に装丁が良い感じです。
レイアウト、色使い、文字の大きさやフォント、紙質まで、かなりこだわって作りこんでいることがわかります。しかもフルカラー。
結果、とにかくすごく読みやすいです。
O'Reilly などが好きな硬派? な向きにはキャッチーすぎると映るかもしれませんが、この本は対象がデザイナーだと思いますので、これで大正解だと思います。
ソースコードをシンタックスハイライトしているのも良いです。なんで他の書籍は真似しないんだろう?(よほど編集が大変なのか?)
スマートフォンサイトの制作
弊社でもボチボチ、スマートフォン制作の案件が増えてきました。聞いた話だと「ウチは案件の7割がスマートフォンですよ」なんて制作会社もあるようで、急速にニーズが高まってきているように感じます。(というか、弊社ももっとスマートフォンの制作がやりたい! ご相談お待ちしております!)
昨今ではPC向けのサイトはもうだいたい作り終わっている(しかもCMS付きで)という説もあり、新規案件・運用案件ともに減少していると言われています。
そんな中、スマートフォン対応についてはこれから可能性が広がっていく市場です。どこの制作会社も生き残りを賭け、早急にスマートフォンサイトの制作ノウハウを蓄積していく必要に迫られています。
そこで本書の登場
本書は、これからスマートフォンサイト制作のノウハウを身につけたいと考えている方々にはまさに待望の書籍ではないでしょうか。
制作フローに従って学べる
一番のポイントは、本書が「そもそもスマートフォンサイトって何?」というところから始まって、開発環境の構築、サイトの設計(ワイヤーフレーム)からデザインカンプの制作、HTML5+CSS3 によるマークアップや JavaScript の活用など、サイトができあがるまでに必要なフローをひととおり踏んで解説されているところにあります。
制作フロー自体はPCサイトの制作となんら変わりはありませんので、PCサイト制作の経験がある方なら、かなりわかりやすいのではないでしょうか。
すなわち、「スマートフォンサイトなんて作ったことないよ! 出遅れた!」と感じている人でも、本書を読めばひとまずスタート地点に立てる、ということです。
実在するサイトを事例としている
書籍用に制作されたサンプルではなく、実際に公開されているサイトを事例としているのもポイントです。
正直、書籍用に制作されたサンプルを見ると「解説しやすいように作ってるよなあ。実際にはこうはいかないよなあ」という感想を持つこともあるのですが、本書については実案件をイメージしながら読み進めることができました。
スマートフォンならではの UI の実装も学べる
全4章中3章までで、いったんスマートフォンサイトが完成します。が、さらに面白いのが第4章で、ここでは既存の PC サイトをスマートフォン向けに最適化する Tips や、スマートフォンならではの UI の実装(iPhone にあるスライドパネルとか、あのへん)についての解説が載っています。jQuery のサンプルコードが詳細に解説されていますので、jQuery の勉強にもなります。
おまけがイカス
おまけとして、スマートフォンサイトの画面設計用のノートが付属しています。自分は画面設計はパワポか Fireworks 派ですが、ちょっとカッコイイので手書きやってみようかな? と思ってしまいました。
これだけ売ってても買うレベル。
というわけで、今まさに旬なスマートフォンサイトの制作に挑戦される方には超オススメの一冊でした。