社内勉強会普及活動録 ~其の壱~

社内勉強会普及活動録 ~其の壱~

こんにちは。sagaraです。
めっちゃ暑いです。暑さ半端ないって。サバンナでも同じこと言えそうです。

さて、最近私は社内勉強会というものに取り組んでいます。
今の職場で、エンジニア間での情報共有の場が少ないと思っていたのですが、
それなら自分発でやってやろう!ということで、上長の快諾(たぶん)を受け、 週に1時間時間を設け、勉強会(とコードレビュー会)をやることになりました。

参加者の規模としては職場内のエンジニア10名程度です。

YOUはどうして勉強会を?

個人的には、知識の向上を完全にエンジニア個人に任せてしまった場合に、
啓発する機会がないと緩やかに組織が衰退していくのでは…、という危機感をもっています。

もちろん、全員が学習欲が高くてわざわざ社内勉強会なんかしなくても、必要な知識は社外でやればいいし… といった意見もあったかもしれませんが、それでも、社内勉強会をやることの意味は確かにあると思っています。

勉強会に対する立場ごとのメリット・デメリットを自分なりに考えてみました。
また、勉強会を運営するうえで、運営者が気を付けておきたいことを挙げてみました。

メリット

受講者としてのメリット

なんとなく持っていた知識を再確認

当たり前ですが、受講する参加者は知識をえられるというメリットがあります。
すでに知っていた知識も、他のエンジニアとの認識をすり合わせたり、といった機会が得られます。
運営側は興味を持ってもらえる内容を企画する必要があります。

運営者としてのメリット

勉強会を通してマネジメントの経験が積める

勉強会にあたっては、学習する内容や構成を考えることはもちろん、
参加者への通達、進捗に合わせた時間の調整、登壇者への依頼など、いろいろ準備しなければいけません。

私は、業務でのマネジメント経験がないので、 業務外でこうしてマネジメント力の養成ができるというのは大きなメリットだと感じています。

発表者としてのメリット

アウトプットを通してさらに能力向上!

日々開発業務に埋没しがちな人たちにアウトプットの機会をもたらします。
知識のアウトプットに前のめりな人の力を借りたり(当日にお願いしてもノリでなんとかしてくれる)、 あまり負担のない程度であれば、意外と快諾してくださる方もいて、運営者としてはありがたいです。

デメリット

受講者としてのデメリット

時間ない、興味ない

自身の職能にまったく関係のない勉強会であれば参加する必要もないと思いますが、
受講者のレベルと勉強会で扱う内容のレベルが大きく違ったりすると、参加する意欲に影が。
(でも、そういった人達の意見も欲しいのです…!)

運営者としてのデメリット

毎週ネタを用意するのが大変

業務以外に勉強会用の勉強を個人的にしなければならなかったりと、けっこうせわしなくなります。
毎週アップアップしながらネタを用意しています。
弊チームでは、準備に比較的時間がかからないコードレビュー会を隔週程度に織り交ぜながら、
勉強会のネタを考えつつ運営しています。

発表者としてのデメリット

怖い

たとえ気が知れた同僚達の前でも、発表するのは緊張するし疲れます。 とくに運営側が発表者が話しやすいように大きくリアクションを取ることが必要です。
また、何か発表に思うところがあれば、それを否定するのではなく提案するようにします。

勉強会の運営に際して気を付けていること

時間を決めて開催する

エンジニアの方たちの貴重な時間を使っているので、長さは1時間までと決め、それ以上伸びないようにしますが、 逆に勉強会の進み具合によっては、早く終わることもあります。

また、基本的に毎週時間を決めて開催することで、 「勉強会をするのがあたりまえ」という職場風土を作ろうとしています。

勉強会の初めと終わりには、参加してくれたことへの感謝の言葉を必ず述べます。

定着するまでは常に運営者が先導して動く

当たり前と言えば当たり前なのですが運営者である自分が動かなければ勉強会は成り立ちません。
発表者が現れるまでは自分が運営者兼発表者です。

中には勉強会でのアウトプットに対して前向きな人がいてありがたいのですが、 発表してくれた人へのアフターフォローも忘れずにしておきたいところです。

肯定的ストロークを送り続ける

ストロークとは、心理学のことばで肯定的な心の働きかけのことです。
肯定的なストロークを送ることで、発言者の自己重要感を高めることができます。

運営者は特に意識するべきだと思うのですが、
大きめにうなずく、発言を別の言葉で言い換えるなどして理解を示すなど、発表者が話しやすくなるようにリアクションをとります。

全体を通して否定的な発言はしません。意見は意見として述べることはありますが、
それは発言者自身を傷つけることのないよう配慮をします。

勉強会・コードレビュー会

今のところ、こんな勉強会やレビュー会をしています。

取引先の業界についての知識を深める

技術の勉強ではないのですが、長期的に関わっている取引先の業界に関しての勉強会をしたことがあります。
これにより、仕様把握の漏れによるミスを減らすことができるのでは、と思っています。
クイズ形式でやったりして、なるべく楽しめるように考えて企画しています。

CakePHPのアソシエーション

新人さんに向けて、実務で用いているCakePHPのモデルを実際に記述しながら、
アソシエーションについての解説をしました。

GDPR対応について

弊社 の記事を参考にしました。

旬のものは結構みんな参加意欲が高いですし、みんなある程度は知ってるんですね。 でもドキュメントを実際に読んでみるとか、ちょっと踏み込んだことをこういう場でやるといいと思います。

コードレビュー会

誰かが対応したチケットのコードレビューを行います。発表者には自分が対応した箇所とコードの説明をしてもらい、 それに対して参加者が質問します。

最近現場に入ったメンバーから、前職ではこんなかんじだったんだけど…といった意見も得られたりして、 皆でわいわいと意見を出し合うような場ができあがることもあります。

参加者には自分が対応していないところの理解が深まって良い、というフィードバックを得られているので、継続していきたいです。

今後取り組みたいこと

LT形式やハッカソン形式もやってみたいなーと思っています。連載する?かも。

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