VirtualBox 5.0 の準仮想化で仮想マシンの動作が速くなった

VirtualBox 5.0 の準仮想化で仮想マシンの動作が速くなった

tanakaです。 VirtualBox 5.0が7月9日にリリースされました。Linuxゲスト向けの準仮想化設定を有効にしたところ、開発しているWebアプリケーションの処理速度が130~200%高速になったので既にVagrantを使っている場合のアップグレード手順をご紹介します。

1. アプリケーションをアップグレード

2. Vagrantfile に準仮想化の為の設定 --paravirtprovider を追加

config.vm.provider ブロックがあれば1行追加するだけです。 このパラメータはゲストOSの種類で決めるそうで、ホストOSがWindowsでもKVMが選択できます。


      config.vm.provider "virtualbox" do |vb|
        vb.customize ["modifyvm", :id, "--paravirtprovider", "kvm"]
      end

virtualbox向けカスタマイズ全体

上記の設定をとりいれて、仮想マシンの設定は以下のようにしています。


  config.vm.provider "virtualbox" do |vb|
    vb.cpus = 2
    vb.memory = "1024"
    vb.customize ["modifyvm", :id, "--natdnsproxy1", "off", "--natdnshostresolver1", "off", "--paravirtprovider", "kvm"]
  end

3. VBoxAdditions更新

おまけです。(VBoxAdditionsの更新はハマリどころが多いので、これは経験者向けです。自己解決できない場合フォルダ共有できなくなりますのでご注意ください) vbguest プラグインを先にインストールしておいてください


    vagrant up
    vagrant vbguest
    vagrant reload

仮想マシン起動→VBoxAdditions更新→仮想マシン再起動という流れです。

まとめ

CakePHPで構築したWebアプリのDebugBarで処理にかかった時間を計測してみたところ、処理速度が130~200%になったので設定変更の効果はありました。

参考文献

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