Pageantと『ファイル名を指定して実行』で快適SSH

Pageantと『ファイル名を指定して実行』で快適SSH

夏の足音がだいぶ近付いて参りました。いやぁナツい、実にナツい。むさ苦しい見た目とは裏腹に夏大好きなnakamuraです。こんにちは。

さてさてWindowsクライアントからリモートサーバにSSH接続する際、皆さん何をお使いでしょうか?teraterm、poderosaなどいくつかの選択肢があるかと思いますが今回は僕の使っているputtyで、頻繁にアクセスするサーバへのSSH接続を簡単に出来る一工夫をご紹介したいと思います。

Pageantを活用する

Pageantは、OpenSSHでいう所のssh-agentに相当するアプリケーションで、パスフレーズを一度入力するとそのキーを記憶してくれて2回目以降パスフレーズの入力を省いてくれるとっても便利なやつです。puttyをインストールするとputtyと同じディレクトリに一緒に入っているはずです。

と、そのままでも充分便利なツールですが、キーを記憶させる際にわざわざPageantを起動して、記憶させるキーを選択して、パスフレーズを入力して・・・・・、という流れが妙に煩わしく、しかもそれを毎日やるとなると精神衛生上ヒジョーによろしくありません(少なくとも僕の場合)。という事で僕はOS起動時にPageantを自動起動して、毎日使う秘密鍵のパスフレーズを自動で聞いてくるようにしています。

やり方は何てことはなくて、『C:\Documents and Settings\%ユーザー名%\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ』にPageantのショートカットを作って、そのショートカットのプロパティを変更してあげるだけです。(スタートアップマネージャーをお使いの方はもちろんそれでも構いません)

ショートカットを右クリック -> 『プロパティ』 -> 『リンク先』 を下記のようにする事で特定のキーのパスフレーズをOS起動時に自動で聞いてくれます。

C:\Program Files\putty\pageant.exe "C:\sshkey\myserver01.ppk" "C:\sshkey\myserver02.ppk"

とっても簡単!pageant実行ファイルの後ろにスペース区切りで記憶したいキーファイルを羅列するだけです。こうする事で一日の始めにパスフレーズを入力して、後は全く意識せずにSSH接続し放題です。

『ファイル名を指定して実行』で一発アクセス

Windows組み込みのランチャーである『ファイル名を指定して実行』(スタートメニューの一番下、もしくは[Windows]+[R]でも呼び出せます)でよくアクセスするサーバへの接続を一発で呼び出す方法です。

まずは環境変数『PATH』を設定します。マイコンピュータを右クリック -> 『プロパティ』 -> 『詳細設定』 -> 『環境変数』と進みます。どちらでも構いませんが、システム環境変数には既に『PATH』が設定されているはずなので、ユーザ環境変数に設定するのが無難でしょうか。『新規』をクリックして↓こんな感じで設定してください。(変数値はお好みのパスで大丈夫です)

変数名 : PATH
変数値 : C:\bin

察しのいい方ならお分かりかもしれませんが、ここから先はPageantと同じ要領です。『PATH』に設定したディレクトリにputty.exeのショートカットを作ってそのプロパティを編集します。例えばこんな感じ・・・

C:\Program Files\putty\putty.exe -load nakamura@myserver

putty実行ファイルに-loadオプションで保存されているセッション名を渡すだけです。プロパティを編集したら作成したショートカットの名前を分かりやすい名前に変えておきましょう。設定は以上です!

ショートカットの名前をmyserverにしたのであれば、『ファイル名を指定して実行』に『myserver』と入力してEnterを叩くだけでSSH接続が出来てしまいます。たくさん保存されているセッションの中から『どれだっけなぁ・・・』なんていいながら探す事もこれでなくなるはず!

・・・ということで、やってる事は何てことないのですが、ちょっとした工夫で色々ラクになるというお話しでした。たぶんこの手のネタはまだまだたくさんあるんだろうなぁ・・・。

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