【おススメのもの】90 年代の邦楽の名盤 BEST5 を選んでみた

【おススメのもの】90 年代の邦楽の名盤 BEST5 を選んでみた

バシャログ。アドベントカレンダー13日目です。お世話になっております。sakai です。
好きなマンガは青い車、好きな映画はロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ、好きなバンドはザ・カスタネッツとヒックスヴィルです。

ウェブの仕事を始める前は、自分でレコード屋をひらくことが夢でした。
自分が青春を過ごした 1990 年代は、CD がもうバカみたいに売れていた時代で、本当に幸福な時代だった…


写真は当時買った CD の一部、プレイヤーもないのに捨てられず部屋を占拠。

というわけで、今回は 1990 年代の邦楽の中から、「これだけは聴いておけ!」と強くおススメする作品をご紹介します。客観的にみて、自分がベストだと考える 5 枚の名盤と、個人的に突き刺さっている 5 枚の名盤の計 10 枚です。

客観的にみて、自分がベストだと考える 90 年代の邦楽名盤 BEST5

1位: スピッツ「ハチミツ」

スピッツの大ヒット作です。

この手のランキングでは、まあつねに BEST10 くらいに入っているイメージなのですが、自分としては、こちらが 90 年代邦楽の BEST1 かな、と思います。

スピッツのアルバムは初期から今に至るまでどれも完成度が高く、どの作品がスピッツの最高傑作か、という議論は収拾がつかなくなるものなのですが、アルバム全体でバンドの自然体な感じが心地よいのと、単純に曲がいいという意味では、自分は結局「ハチミツ」が最高傑作だよなーと思うわけです。次点は「さざなみCD」です。

2位: ブランキー・ジェット・シティ「BANG!」

ブランキー・ジェット・シティの 2nd アルバム。

剥き出しで荒々しいロックンロールに、当時痺れまくったものでした。1st がオーバープロデュース気味でイマイチな出来だったことを考えると、いきなり化けた、とも思えます。

ルックス、アートワーク、サウンド、歌詞、のどれもが純粋に「カッコいい~」ってなっちゃいます。

3位: 小沢健二「LIFE」

この手のランキングではだいたい BEST3 に入ってくる小沢健二のアルバムです。(ミュージック・マガジンの 90 年代邦楽ランキングでは堂々の 1 位でした)

なにせ、全 9 曲中、最終的に B 面曲もあわせてシングルカットされたのが 7 曲。結果としてほぼベスト・アルバムともいえる濃密さ。90 年代的な空気感をまとった、時代の BGM ともいえる名作だと思います。

4位: フィッシュマンズ「空中キャンプ」

フィッシュマンズがダブに最接近した作品。ゆったりとしたリズム、美しいメロディ、中性的なボーカル… タイトルどおり気持ちのいい浮遊感を得られる世紀の傑作です。

退屈な日常がリアルに描かれ、ハイパーなテンションの「LIFE」との差が凄い。しかし、この両方があるのが 90 年代なんだと思わせます。

5位: 小島麻由美「セシルのブルース」

小島麻由美のデビューアルバム。

どこかで聴いたようで懐かしい感じ、でも初めて聴いたような斬新さも感じる… そういう衝撃度では、このアルバムが一番ではないでしょうか。

昭和歌謡やジャズがベースにあるのはわかるのですが、サウンドはおもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルさがあり、歌詞の天然さ具合も相まって、この作品にしかないオンリーワンな世界観が生まれていると感じます。

個人的にグッサリ突き刺さっている 90 年代の邦楽作品 5 枚

Oh! Penelope「Milk & Cookies」

このグループは、ほとんど曲が重複しないミニアルバム 2 枚、シングル 3 枚、アルバム 1 枚を発表して、解散してしまいました。

どの作品も、むちゃくちゃエヴァ―グリーンなポップスと、実験的な楽曲が同居していて、掴みどころがないのが良くも悪くも… なのです。

ただ、それぞれの作品に散らばったスタンダードなポップスの曲たちは、本当に唸ってしまうような名曲ばかりなのです。

Hi-Posi「身体と歌だけの関係」

言葉のリフレインだけで女性の性的な価値観を赤裸々に見せつけられて、男の子としては戸惑いでいっぱいですが、この作品は間違いなく名盤で、もりばやしみほは天才だと思います。

Swinging Popsicle「Fennec!」

1 曲目の「赤い光」のイントロのギターが鳴った瞬間にもうノックアウトでした。

デビュー当時は渋谷系的な売り方をしていて、「渋谷系にしては歌が上手いな」とか思っていたのですが、この 2 作目で路線変更。落ち着いた大人っぽいポップスになっていました。しかし、とにかく曲がいいです。捨て曲ナシとはまさにこのことだと思うわけです。

[追記]
アルバムの発売日 2000年1月26日 なのに 90 年代に括ってしまいました。ですが、2000年1月26日はまだ気分的には 90 年代でしたので、どうかお許しください…

小沢健二「犬は吠えるがキャラバンは進む」

客観的にみたら「LIFE」だろう、とは思うのですが、個人的にはこの 1st アルバムのほうが好きなのです。

「LIFE」を 1 本の長編大作だとしたら、こちらは珠玉の短編集といった感じで、親しみやすく心にストンと落ちる感じがあります。

Chara「Sweet」

Chara のデビューアルバムです。

Chara といったら 97 年の「Junior Sweet」が代表作かつ最高傑作として認知されているのではないかと思いますが、個人的にはこのデビューアルバム以降の Chara は、誰か、もしくは自分自身にプロデュースされた Chara であって、このアルバムのみが、本来の Chara なのだと思っています。(我ながら痛いことを書いているなとも思っています)

おそらく自分の人生でこれほど刺さる作品はもう出てこないであろうし、プラを燃やしてもいいというのであれば、棺桶に一緒に入れてもらいたい作品です。

 

次回はバシャログ。のアイドル(既婚)、sito の記事です。
それでは、今後ともバシャログ。をどうぞよろしくお願いいたします。

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