トレンドというより常識になる?7つの未来のWebデザイントレンド

トレンドというより常識になる?7つの未来のWebデザイントレンド

健康診断の結果を見て固く痩せることを誓ったminamiです。
"7 future web design trends" という、昨今のWebデザイントレンドについて考察した海外の記事が話題になっていました。興味深い内容だったのでご紹介します。

1.スクロールはクリックにとって代わる

超意訳

ブラウザをスクロールするのに画面端のスクロールバーをつかまなければならなかった昔と違い、今では画面をスクロールすることの労力は大幅に下がっている。
Webサイトのアクションとしてはまず最初にスクロールを想定し、それからクリックを想定した動きを中心に構成すべき。

スクロール芸・パララックスなんていうものも少し前に流行りましたね。スクロールはクリックに勝ると言いきってしまうのは大胆ですが、同意するところもある意見です。
無限スクロールで見せるコンテンツもいまや普通になってきていますし、クリックよりスクロールを重視した画面設計は重要になっているのかもしれません。

2.ファーストビュー信仰は終わった

超意訳

スクロールのコストが下がったことによって、ファーストビューに全てを詰め込む必要性が下がっている。フルスクリーンの画像タイトル、スクロールするまで何もコンテンツが見えないデザインは徐々に浸透してきている。今年は縦に長い写真を使ったコンテンツが増えるかも?

ファーストビューに必要な情報を詰め込もう!という考え方はWebデザインの常識のようになっていますね。
ですが1の意見を踏まえて考えると、確かにそれにとらわれる必要もなくなってきているのかもしれません。

3.ユーザーはさらに速さを求め、ウェブサイトはシンプルになる。

超意訳

現代のユーザーはWebサイトの閲覧に速さを求めている。
4人に1人のユーザーはページの読み込みに4秒かかるだけでそのページから離脱してしまう。
ページの表示速度をあげる技術も必要だが、ユーザーがページの内容を素早く理解できるデザインもまた重要である。

速さを求める結果がスキュアモーフィックデザインの終焉を招いた、という意見も面白いですね。
ページの表示速度を上げると同時に、ページの内容の理解を速くするためのデザインが必要だという視点が目からうろこでした。

4.ピクセルの終焉

超意訳

今年はRetinaディスプレイとモダンブラウザ用にベクター画像を使用することがポピュラーになるかもしれない。
フォントベースのアイコンやGoogleのマテリアルデザインはその兆しである。

レスポンシブデザインにおいて、制作者はレイアウトの面ではグリッドシステムやパーセンテージでの設計などで対応してきているが、画像だけは未だにレスポンシブでないビットマップに頼っている。SVGなどのベクター画像を利用したWebサイトは、ディスプレイとそれを作る制作者の技術の兼ね合いもあり未だポピュラーとは言い難いが、今年一気に来るのでは・・・?という予測。
今年一気に・・・というのは早計な気もしますが、気がついたときにはそれが当たり前になっている可能性も十分ありますね。

5.アニメーションの復権

超意訳

GIFアニメーションやFlashアニメーションは衰退したが、フラットデザインにおいてアニメーションはより多くの情報を伝えるのに役に立っているし、GIFアニメーションも効果的な使い方が見直されてきている。

マテリアルデザインでも情報を伝えるための動きを重視していますし、GIFアニメーションの復権は身近になってきていますね。元記事でも多用されています。

6.コンポーネントは新しいフレームワーク

超意訳

Webの技術は複雑に進化し続けており、Google AnalyticsのやFacebookのLikeボタンなどの機能を埋め込むのにも乱雑なコードを埋め込む必要がある。
Web Componentsを使えばこのような問題を解決できるが、今年はよりコンポーネント化を推し進めたフレームワークが出てくるのではないか?Bootstrap 4.0あたりでそうなるといいね?

AngularJSやReact が話題になり、コンポーネントに対する興味も高まってきている気がします。
これもまだまだ先の技術・・・と思ってしまいがちですが、HTMLコーディングで当たり前のようにコンポーネントを使う未来もすぐそこまできているのかもしれません。

7.ソーシャルの飽和とダイレクトメールの台頭

超意訳

ソーシャルでのプロモーションは最早常識になっているが、飽和状態に陥っている。
著名なブロガーは古風なメーリングリストによる情報発信を行いソーシャルより大きな効果を上げている。

ソーシャルでの展開は今年も続くだろうが、という断りがついていますが、現状の猫も杓子もソーシャルでのプロモーションという状況ではダイレクトメールのような直接的な手法が目を引くのかもしれませんね。

まとめ

今すぐに全てのWebサイトがこうなる!という類の意見ではないと思いますが、これからのWebデザインについていろいろと考えさせられる内容でした。
特にスクロールの重要性が増すことと、ファーストビュー第一主義の見直しという観点は従来のWebデザインの方向を大きく変えていくことになるかもしれません。すでに公開されているWebサイトでも思いあたることも幾つかありました。

英訳は超意訳な上に自信のない部分もありますので、参考程度に・・・是非原文もチェックしてみてはいかがでしょうか。

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