ユースケース実践ガイド―効果的なユースケースの書き方
こんにちは、みごとにサッカー未亡人となっているinoueです。午後8時になると動かなくなるそこのダンナさん達!W杯終わったらちゃんと奥さんをねぎらいましょうね。
さて、今回は本の紹介です。
システム基本設計のドキュメントとして、シーブレインでは「ユースケース」を書いています。
何らかの資料とこれまでの経験をもとに、これまでもユースケースを書いてきましたが、あらためて「ユースケースとは」と考えたときに標準となる記述方法が知りたくて今回この「ユースケース実践ガイド」を購入しました。
ひととおり読んでみただけでも、たくさんの収穫がありました。
大きくは次の3点です。
1. ユースケースは目的によって記述レベルが異なる
2. シナリオは能動態で書く
3. UIをについて詳細に書きすぎない
これら3点は「ひとりプロジェクトの弊害」と言えるかもしれません。
設計から製造、テストまでひとりで担当していると、様々な側面からシステムをとらえようとしすぎて、ひとつのドキュメントに複数レベルの要素が混在してしまいがちです。
また、ついつい機能からUIを連想して、
” 「OK」ボタンをクリックしたら、検索結果が表示される。”
といった記述をしがちでした。
これらのことがすべて誤りだった!と今回気がつけたことは、これから既存のユースケースの見直し作業を始めるにあたって非常によかったと感じています。
本書はたくさんの例と練習問題で構成され、様々なレベル、タイプのユースケースが紹介されています。
また、問題点のあるユースケースとその改善後も具体例があり、今手元にあるユースケースの何が問題か、も理解しやすいと思います。
3部構成の第3部は「忙しい人のためのメモ」となっており、本書の概略をつかむのにもってこいです。
裏表紙がチートシートとなっており、ユースケース作成のガイドラインとチェックリストとなっているのもより実践的です。
ユースケース作成で悩んでいる人にも、これから学ぼうとしている人にも非常に適した本だと思います。
ぜひ手にとってみてください。