プレゼンテーションzen - 読んだだけでプレゼンがうまくなる?
年末にやっと自宅のMacをすべてSnow Leopardに入れ替えました。tanakaです。今日はプログラミングの話題から離れて、プレゼンテーションzenという本を紹介いたします。
読むだけでプレゼンが変わる本?
この本はプレゼンテーションのための本です。聴衆の心に残るプレゼンを実施するにはどうすればいいか、著者の考えが詰まっています。この本にはたくさんのシンプルなスライドとそれを作るまでのアプローチ・心構えがとりあげられています。いつも自分が作ってきたスライドと全く異なるので、この本を一通り読んだとしたら、影響を受けざるをえないでしょう。
一枚のスライドに箇条書きは何個までOKか、とかスライドは何枚がよいか、といった具体的な方法はありません。それよりも、「聴衆はどんな人々か?」や、「このプレゼンテーションは何を言わんとしているのか?」といったことを問いかけるべきだと著者は言います。(p.73)
この本を読む前であれば、私もプレゼンの形式でどこかこだわっていたかもしれません。「1枚のスライドに1分かけて、10分だったら10枚のスライドにしよう」などと考えたかもしれません。
スライド≠資料
本書で一番印象的だった箇所は、スライドの本質について説明した以下の引用部分です。(p.78)
本質的に、スライドとは「スピーカー支援」機器であり、話し手である「あなた」をサポートするためにそこに存在している。スライドは単体では成立しないものであり、それを聴衆に配ることは無意味である。それは間違いなく注意の妨げになる。逆に言えば、もしスライドが単体で成立するとしたら、あなたが前に立っている必要などないではないか?
確かにいままで作ってきたスライドを見返すと、スライドだけで完結させようと思いながら作ったものばかりだった、と思います。しかしここではスライドはスピーカーをサポートする以上のものではない、という風に言います。いままでのプレゼンでスライドは自分を引き立ててきたでしょうか?
超オススメ!
この本を読んだそのときから、あなたのプレゼンはメッセージが明快になり、心に残るプレゼンへと改善していくことでしょう。
(私はまだまだ修行が足りません。精進します!)