[読書の秋!秋の夜長にオススメ書籍] 第 3 回 ディフェンシブ・ウェブデザインの技術 ―「うまくいかないとき」に備えたデザイン、「上手に」間違えるためのデザイン

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読書の秋企画第2弾です。長いタイトルです。
「ディフェンシブ・ウェブデザインの技術」を読みました。

まずディフェンシブ・ウェブデザインとはなんぞや?というところですが、フォーム画面やエラーメッセージ、ヘルプ画面などをもっとユーザーの視点にたってデザインしましょうよ、ということです。

サイトにエラーが起きるのをできるかぎり配慮して予防し、それでも問題が起きてしまったときにはユーザーがスムーズに立ち直れるよう仕組みを整えなきゃユーザーがストレスを感じてしまうよということを教えてくれています。
実際に有名なサイトから良いデザイン例、悪いデザイン例をとりあげているのがとてもわかりやすいです。
著作者の意見だけでなく、日本語監修からの反論や解説もあり、より厚みのある内容になっています。

会員登録の入力フォームで、必須項目をユーザーに伝えるにはどうしたらいいのか?
電話番号のテキストボックスは「半角英数で書かれていないものはエラー」でいいのか?
入力テキストに制限を設けるのはいつもサイト制作側の都合で、そんなことのためにユーザーが振り回されるのはおかしいんじゃないのという内容にははっとさせられました。
サイト制作に関わっていると、「フォームってのはまあこうなってるのが普通だよね」なんて考え方でデザインしがちだけれど、「こうなっているのが普通」と言われるまでにはどんな配慮があったのかを考えなくてはいけないなと思いました。
個人的に反省したのは「404ページ」のデザインです。ユーザーが迷っているときに表示されるこのページにはもっと配慮が必要でした。

実際、このあたりをきちんと実装するだけの余裕が開発側にあるのか?ってことは別にしても、きちんと身に着けておくべき考え方だと思いました。

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